『レイヤーレイヤー』
世の中は知ってのとおり
グラデーションになっており
様々な考えの人々と同じ土地を共有しています。
秩序の維持から
万人に共通する社会的ルール、
つまり『法』という社会規範を持って
人々の閾値の幅を均一化していきます。
この平均台の上でもって
社会が形成され、会社、学校などあらゆるものの標準的思考がここに生まれ、集中し人々の意識は統一化されていきます。
しかしながら、その平均台は
それはあくまでも万人を統一し、
国家を秩序立てるための一つの『レイヤー』
にすぎないのです。
多くの人はこの『レイヤー』に立っています。
そして、この主たる『レイヤー』の構造は
この数年で機能の限界を迎えようとしています。
皆さんも違和感を感じていると思います。
近年の社会の変化は一体なにがそうさせているのでしょうか?
答えは、これです。
『スマートフォン』
もっと言うと、インターネット社会の出現により『新しいレイヤー』が一つ生まれたということになります。
人々は解放され主たる『レイヤー』の外で意見を共有できるようになりました。
グーテンベルクの『活版印刷の発明』で教会の力を弱体化させたようなことが
現在、起きているのです。
さて、僕らも『ひばり』をはじめるにあたって
まずやったことは、この平均台から
降りて自立を目指すことでした。
生きる手段を作る。
店舗は持たない。(店舗レス)
揃えられるモノで店を作る。(モバイル屋台)
家は建てない。
買わされない。
就職はしない。(会社で働くことと就職は別)
お金はそんなに多くいらない。
モノは持たない。
身の丈に合わせる。
仕事を複数持つ。
楽しんで生きる。
などなど。
つまり、『新しいレイヤーを作って生きる』
ということです。
この『レイヤー』もまたグラデーションになっており、世の中に無数に大小存在しています。
僕らは、ひばり第1章で街中で生きていくための活動領域である『レイヤー』をお店の軒先きに見出しました。
公道であっても、モバイル屋台は車両の為
罰則規定は無いのですが、
軒先きスペースは私有地なので安全です。
さらに、軒先のシズル感も上がり
グランドレベルも高くなるというメリットも貸借双方にあります。
これだけではありませんが、
このように、『レイヤー』を新しく敷き
開拓しながら生きていくことが
僕ら『おむすびひばり』の本当の意味なのです。
また、この『レイヤー』の存在は
そのレイヤーの概念を知らなければ見ることができません。
つまり、
どんなにミニマムであろうが、理解者以外には侵されることのない
絶対領域となるのです。
小さな事からこの領域を広げていくことこそ
新しい時代を生きていく手段となる気がします。