『お互いに理解し合う為に』
可処分所得から可処分時間を取り合う世の中へ。
(↑パラダイムが違うことによって生じた温度差)
今日は、じいちゃん世代の方とお話ししていて感じる違和感は一体何なのかをパラダイムシフト(通念転換)を交えて考えてみたいと思います。
おじいちゃん世代は、戦後の貧しい時代に生まれてきた人たちが多いので基本的にモノが不足した世の中で生活をしてきたと思われます。
よって、企業は工場をドーンと建てて、クルマや家電などをどんどん生産して供給します。
つまり、企業側から見ると消費者の可処分所得の奪い合いが行われていました。
(※可処分→自由に使えるの意)
ざっくり言うとこんな感じです。
次に、現代について考えてみると、じいちゃん世代が頑張って下さったおかげて、
基本的にモノは余っている状態で暮らしに不便を感じることも前の世代より少なくなったと思います。
インターネットのインフラ整備が進んで、シェアリングエコノミーの価値観も浸透して、モノの所有→使用へと変化しつつあります。
そうなった時に、果たしてモノは昔のように売れるのかと言うと、そうはいかなくなってきました。
そこで目を付けたのが、スマートフォンです。
(↑今やほとんどの人が手にしているスマホ。本来はタブレット型パソコンを普及させたいが為に無理やり電話機能を付けただけ。)
旧世代からパラダイムシフトした現代では、
企業は可処分時間の奪い合いによって、急成長していきます。
それが、GAFA(Google,Apple,Facebook,Amazon)と呼ばれるモンスター企業たちです。
そして、今ではTwitterやInstagram、Youtube。日本ではLINEが可処分時間の奪い合いを行なっています。
企業は消費者から可処分時間を奪い合うことで、奪った時間を広告でマネタイズしていきます。
それが、今のパラダイムのスタンダードとなりました。
(↑彼女たちのスマホワークの向こう側にあるものとは?)
スマホがある世の中に生まれた若者たちは、ネイティブに可処分時間を取り合うことを理解しているようです。
SNSを駆使して自分メディアを作り、細かくポイントを設計してマネタイズしてゆく。
●ユーチューバー
(↑一番イメージしやすいかな)
●働かない生き方
(↑自分メディアを作って生きる"プロ無職")
サクッと例をあげてみましたが、他にも僕たちが日常で使っているInstagramも自分メディアになります。
『いいね!が付いてもフォロワーが増えても1円にもならないのに何故、若い人はあんなことをやっているのか?』
と、まだ思う方はいると思いますが、
『いいね』や『フォロワー』の数が増えることでメディアの機能を果たし、信用が生まれ結果としてマネタイズが成立しているのです。
つまり、旧世代と現代ではギブアンドテイクの距離が変わったということになります。
現代は、旧世代よりマネタイズのポイントが少し後ろに下がっています。
そして、少し後ろに下がって出来たテイクまでの余白を現代の若者は楽しんでいるように思えます。
『働かずに何を楽しんでるんだ!』
と、もし思うことがあった時はこれを思い出して下さい。
彼らは、激動の時代の波に何とか乗ろうと必死に模索しています。可処分時間を取り合うには、人の心を動かさなければなりません。
少しでも、喜んでもらいたい。楽しんでほしい。優しくしたいと願う気持ちは昔の人たちと変わらないと思います。
なので、どうか暖かい気持ちで見守ってあげて下さい。
現代の人も思っている以上に、気持ちに敏感なのです。上の世代の方々の気持ちも根っこでは理解していると思います。
『それいいじゃん!』
って応援し合える世の中になったらいいですね。
魔法の言葉をプレゼント。
『おもろい!』